古美術の研究

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zoom RSS 菊池鑓

<<   作成日時 : 2007/02/16 21:59   >>

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大板目肌、柾に流れる鍛錬、地沸つく。
のたれに互の目足入り、盛んに沸づき、砂流し金筋かかる。

菊池鑓の多くは戦国時代の粗製乱造品なれど、中には稀に別種地刃の冴えたるものあり。

但し、この形態は手矛が源流、南北朝を上る時代のものもあり、すりあげられて短刀として伝来したものも多い。



<仮説> 相州伝の勃興は時代の偶発的なもの。

およそ鉄は、その介在物(炭素、リン、チタン等)により、その焼入れ感度、脆弱性が決定される。

平安、鎌倉の鉄質は、焼き物の例をとるまでもなく、技術的に炉の温度を上げることが困難であったため、低温処理、高感度を要した。

このことが結果的に、匂い深々と、あるいは地景、映り等千景万化の景観を創りだすことになる。

しかし、文永、弘安の役は、武器需要の高揚をもたらし、製鉄の高能率化が推し進められた。

結果、鉄質劣化(焼き入れ感度の低下)の兆しが現れ、技術的進歩による炉内温度の上昇とともに、高温での焼入れを余儀なくされた。

特に戦乱による動乱の結果、本国を捨て新境地で鍛刀する鍛冶者は良質の鉄が入手困難のため、結果、沸多き作風に傾き、混ぜ金の鍛法、面白きものにて、南北朝時代の風潮に迎合し、各地に広まり、後世相州伝とし珍重されたものではなかろうか?




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コメント(7件)

内 容 ニックネーム/日時
なるほどねぇ・・・と いうことわ 相州伝に私寂した堀川物 虎徹 山浦物の地鉄が悪い所以が解かりました 実際 虎鉄は古鍋 古釘といった粗悪な鉄をミックスしているのは事実ですもんね 山浦物も同様なのでしょう お店や知り合いに何十本と手に取ってみましたが 必ずといっていいほど鍛え割れは有るわ 匂い切れは有るわで なんでこんな駄物に何千万もの大枚を叩くのか理解に苦しんだものです みんな商業ペースに乗せられているのでしょう やっぱ 完璧な出来といったら価格もリーズナブルな大和物と青江物なのでしょうか? 
利香
2007/03/11 16:24
ご理解いただきまして、ありがとうございました。
いわゆる、鎌倉末期〜南北朝にかけての相州伝の作刀は、中心を見ても錆色不良が多いのです(鉄質不良のため)。近年研磨のキズ補修技術だけは進歩しまして上身はかなり誤魔化しが聞きますが、中心だけはダメです。
但し、広光 秋広は立派な作品を残しています。
ヒコ
2007/03/11 20:19
皆さん、お詳しいようで、僕も清麿がなんで人気があるのか疑問に思っていました。だいいちお刀の顔ともいうべき帽子が下手ですよ。帽子はきわめて重要ということを判かっていない。利香さんが仰る「商業ペースに乗せられている」これって当たっているのではないでしょうか。だいぶ前になりますがクリスティーズで一時数千万円で落札されてたのにはビックリしましたよ。安月給のサラリーマンだから妬みでいってるんじゃないんです。清麿をやられている方は事実を知らなさすぎる。清麿ブームは戦後の話しで神田にあった某刀屋が火付け役という事実があります。ヒコさんはご存知ですよね。戦前は古刀が主流で新刀や新々刀をやる方は下手者扱いされていたと、戦前からやられている愛刀家は口を揃えて仰っています。
明治から人気があったなんて、あれ嘘ですよ。僕たちは肩書きでころっと騙されてしまう。お刀に限らずなんにでもいえる事じゃないのでしょうか。
きまぐれサラリーマン 
2007/03/12 18:43
鋭いところを突きましたね。
兼定の銘を消したら清麿の銘が出てきた刀は有名です。
清麿の銘を消して兼法とした短刀もあるそうです。
以前、九段の遊就館に差込み砥ぎの清麿が展示してありました。(近年、化粧砥ぎに直された)
差込みは、その刀の良いところも悪いところも全部出しますので観ていて辛いものがありました。
友重の処でも書きましたが、前時代の価値観を否定して新しい価値観を創り上げる時、そこには必ず相場の高騰という不純な動機が生じます。
近代それをヤルのは・・・・。
但し、清麿は新々刀中ではその造りこみは優れています。
ヒコ
2007/03/12 21:45
<九州物 実証例その一>

フィリピンで終戦を迎えた山下兵団がどうせ刀を取り上げられるのならきってみようって話になった。そんで長曾祢虎徹や山浦物を九州物(同田貫=高田物)できってみたところ一発で叩き折ったそうだ。これらの事実はヒコさんの仮説を証明しているんじゃなかろうか?鍋や釘を混ぜた粗悪鉄だからだと思う。刀は飾りじゃない。相手の刀を叩き折るぐらいのタフさがなければだめなんだ。高田物は五か伝をミックスしたやつだからみごたえあるし一日みていて飽きない。これ事実でしょ。
やっぱ高田物サイコ=!
抜刀斉
2007/03/13 00:04
たしかに、高田物には江戸中期でさえ、良質の地鉄に淡く映りまで立てた「武門の心に叶う」良刀があります。
ヒコ
2007/03/13 09:46
半鍛錬刀ってほんとうにきれるの???
おおにょ
2007/03/21 10:56

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